心理的安全性を高めるために上司評価とフィードバックディスカッションをする理由

介護現場スキル
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リーダーを任され、心理的安全性について学び始めた人

職場の心理的安全性を高めるためにディスカッションの機会が効果的なのはわかったけど、他に効果的なことって何があるんだろう

こういった疑問に答えます

 

☑本記事のテーマ

心理的安全性を高めるために上司評価とフィードバックディスカッションをする理由

 

☑記事の信頼性

この記事を書いているのは
・介護士歴13年目で男性13名いる施設で男性主任をしています
・昨年より男女・異職種40名程度のスタッフを対象に、毎月参加のプロジェクトリーダーとして、「より良いチームを作るために」という目的で、心理的安全性について学びながら、活動を行ってきました
・プロジェクトの必要性や満足度を調査するアンケートでは年間通して70%以上のポジティブな評価を頂いています

 

☑読者さんへの前置き

本記事では

「職場の心理的安全性を高めるためにディスカッション以外で他に効果的なことって何があるかを知りたい」

という方に向けて書いています

この記事を読むことで

「職場の心理的安全性を高めるため上司評価とフィードバックをする理由とその方法」

について知ることができ、すぐに実践できるようになります

 

☑記事の注意点
尚、この記事は、「Google re:Work」の研究を参考にし、アギト個人的に重要だと思うことを選別し、職場に合わせて実施した経験を元にしています
詳細は、元の記事を参照したり、あくまで個人的な視点で取り組んでいることを了承の上、お読みください

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「心理的安全性」について

そもそも「心理的安全性」とは

具体的に言うと
「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうか、ということです

より具体的に言うと
・自分の過ちを認めたり
・質問をしたり
・新しいアイディアを披露したりしても
誰も自分を馬鹿にしたり、罰したりしないと信じられるかどうかということです

Google re:workによる研究では、効果的なチームに圧倒的に重要な要素として「心理的安全性」が挙げられており

心理的安全性が高いと
離職率が低く、他のチームメンバーが発案した多様なアイデアをうまく利用することができ、収益性が高く、「効果的に働く」とマネージャーから評価される機会が 2 倍多い、という特徴があり
優れたチームに不可欠な要素である、ということでした

心理的安全性を高めるためには上司評価が有効

なぜなら、心理的安全性を高めるための方法として

心理的安全性を最初に提唱した、ハーバード大学で組織行動学を研究するエイミー エドモンソン氏は
・自分が間違うということを認める
・積極的に質問をする
ことが必要だと述べています

そして、心理的安全性とは、簡単に言い換えると「安心して意見が言い合える関係性」だと認識しています

ここで皆さんに考えていただきたいのですが、逆に、「安心して意見が言い合いにくい関係性」とは、誰のことでしょうか??

後輩でも、同僚でも、性格によって様々だとは思いますが、やはり、一番意見が言いにくい相手で多いのは、上司ではないでしょうか??

これは、特に説明は要らないかもしれませんが、やはり、上司というのは基本的に年齢も上であり、どうしても上下関係が生まれやすいことが大きな理由だと思います

他にも、経験年数が長かったり、上司ということは、何らかのスキルが高いということもありますので、どうしても本人に悪気はなくても、上から目線の対応になっていたり、職場から求められる成果が故に、行き過ぎた指導となってしまい、「意見が言い合いにくい関係性」となってしまうのだと考えられます

例えば、ウチの施設では、心理的安全性のアンケートを実施した時に、相手を同僚と主任以上の役職者と分けましたが、やはり、役職者への心理的安全性が低くなる傾向にありました

上司評価をする理由は他にもあります

例えば、他者からの評価とは、自分が思っている以上に現実と乖離しているとも言われます

実際、「意見が言い合いにくい上司」は何故、そのような関係性を築いてくるのでしょうか??

答えは様々だと思いますが、その中の1つに、「そもそも意見が言いにくいと思われていることを自覚していない」ということがあると思います

そこで、上司評価を実施することで、客観的に自身の評価を確認することが可能となり、心理的安全性を高めるための改善策を考えられるようになるのだと考えます

上司評価をする理由としては、「職員に対して、より良い関係性・職場にしていきたいということを、体現することができる」です

心理的安全性を高めていくということは、もちろん現場職員の意識改革も求められます

その時に、上司へ意見が言いにくいなどの不満がある関係性の中で、協力的になってくれるでしょうか??

「職員に言う前に自分の日頃の立ち振る舞いはどうなんだ」という感情が生まれてくることも十分想像がつくのではないでしょうか??

そこで、まず先に、上司が自身を評価してもらうという、一般的には、否定的な意見に晒されるというリスクのある取り組みに向き合うことで、「自分たちは本気で職場を良くしていきたいんだ」という姿勢を体現したり、上司評価を元に、現場職員とフィードバックを行い、自身の評価に対して、真摯に向き合う姿勢や今後の決意表明を行うことで、「この上司なら安心して意見が言える」という意識を持ってもらうことに繋がるのだと思います

 

ちなみに、Google re:workの調査結果では、

フィードバックがマネージャーに受け入れられるとわかっていれば、社員は進んでフィードバックを行うようになります。Google の社内調査によると、フィードバック アンケートのレポートについてチームと話し合うマネージャーは、その後のアンケートで評価が上がる傾向があります。率直な話し合いを持てば、マネージャーはチームのフィードバックを受け入れ、自分の行動を見直そうとしているという姿勢を示すことができます

とされており、上司評価を行い、その評価を元に現場職員とフィードバックを行うことで、「安心して意見が言い合える関係性」という心理的安全性に一歩近づくのだと思います

心理的安全性を高めるための上司評価の内容とは

例えば

  1. マネージャーとして他の人に推薦できる。
  2. 能力を伸ばせる機会を与えて、キャリア開発をサポートしてくれる。
  3. チームに明確な目標を伝えている。
  4. 具体的にアクションできるフィードバックを定期的に提供してくれる。
  5. 仕事に関して自主性を尊重してくれる(マイクロマネジメントをしない)。
  6. 1 人の人間として常に思いやりを示してくれる。
  7. 困難な状況においてもチームが最優先の仕事に集中できるように取り計らってくれる(他のプロジェクトを断ったり、優先順位を下げたりすることが必要となる時など)。
  8. 上層部からの重要な情報を随時伝えてくれる。
  9. 過去半年の間に、自分のキャリア形成について有意義な話し合いの場を設けてくれた。
  10. 部下を効果的にマネジメントするための専門知識(技術的知識、セールスの知識、経理の知識など)を有している。
  11. マネージャーとの間で意見の相違があったとしても、自分の意見を尊重してくれていることが行動から伝わる。
  12. 困難な状況においても優れた意思決定を行える(複数のチームに関連したり、関係者間での優先順位が異なったりしている状況など)。
  13. チームや組織の枠を超えたコラボレーションを効率よく行える。

とされています

実際、Googleのような企業のアンケートのため、言い回し等は変える必要があったり、全てをアンケートに盛り込まなくても良いと思います

実際、うちの職場では、言い回しは変えましたが、全てのアンケートを実施したため、負担や重く捉えられることでの違和感などが生じたようにも感じ、限定した質問を、自然と行うこともありだと思います

例えば、心理的安全性に絡む部分で良いので、1番、6番、11番などに厳選しても良いかもしれません

この質問に対して、【1⇒全く思わない~5⇒とてもそう思う】を選択肢として、評価してもらうと良いと思います

ここまで読んだリーダーの方の中には「そんな辛辣なことはできない、したくない」と思われるかもしれません

その気持ちはとてもよく分かります

自分自身、現場職員から肯定的とは取れない評価を受け、落ち込む部分もありました

とはいえ、自分たちが目指すべきは、優れたチームであり、心理的安全性の高い職場です

逆に、現場職員から、評価を受けていないだけで、陰でどう言われているか分からず不安に思っていたり、上司評価に取り組まないことで、部下が不満を溜め込み離職に繋がったり、職場に誇りが持てないよりは、真摯に上司評価を受け止める姿勢と今後どうするべきかに注力することの方が、お互いにとっても遥かに建設的であり、実のある取り組みであることが分かるのではないでしょうか??

実際、ウチの職場では、上司評価と評価を元にしたディスカッションを行うことで、「日ごろは言いにくかったことを上司へ言うことができた」という意見や「上司がどんなことを考えているのかを聞くことができ誤解が解けた」という意見もありました

ただし、それは上司が自身の評価に対して、謙虚に向き合い、現場職員の意見を元に今後の行動計画を表明できた場合であるので、上司のディスカッション時の立ち振る舞いには、特に注意が必要です

具体的には、ディスカッションの内容としては、上司評価の結果を元に
・結果をどのように受け止めているか
・今後はどのように行動していくか
といったことで良いと思います

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まとめ

ということで、この記事では

心理的安全性を高めるためには上司評価が有効

であり、具体的には

上司評価の対象を主任以上の役職者とし

アンケート内容は、心理的安全性に関わるものに絞り

1. マネージャーとして他の人に推薦できる
2. 1 人の人間として常に思いやりを示してくれる。
3. マネージャーとの間で意見の相違があったとしても、自分の意見を尊重してくれていることが行動から伝わる。

とすることで、現場職員にも負担なく、自然な形で実施できることが望ましい

また、ディスカッションの内容としては、上司評価の結果を元に

・結果をどのように受け止めているか
・今後はどのように行動していくか などが挙げられる

ということでした

今回の記事で、上司評価の必要性を感じていただき、実施することで、現場の心理的安全性の向上に繋がれば幸いです

 

 

それでは

自分次第では現場は輝く☆

~I’m proud to spend time with you~

やるぞ、やるぞ、やるぞーーー 

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