介護士として働く人
「あー、介護士って利用者さんから理不尽な要求を受けたり、同僚と考え方の違いや関係性でストレスが多いけど、どんな考え方ができると働きやすくなるんだろう??」
こういった疑問に答えます
☑本記事のテーマ
・介護士としてストレスが軽減できる考え方 その①「主体的である」
・①-①「いかなる状況・場面でも、自分の行動は自分で選択できる」
・①-②「影響を及ぼせる事柄にだけ目を向けて行動することで、影響力が広がる」
この記事を書いているのは
・介護士経験13年目の生活支援主任
・利用者さん・職員相手に衝動的・感情的に対応したことはほぼなし
・自己啓発書や心理学の本を毎月必ず1冊は購入し、毎日1時間は情報収集と整理の時間に充てている
者です
本記事では
「利用者さんからの疾病・障害特性による理不尽にも感じられる要求や
支援観の違いなど職場の人間関係からストレスを感じるよー」
という方に向けて書いています
この記事を読むことで
「介護士として働く上でストレスが軽減できる考え方」
についてを知ることができます
「利用者さんからの理不尽とも取れる要求や
同僚からの心無い言葉にストレスを感じ
これからやってけるのだろうか…」
と不安で仕方なかった私アギトを救ってくれたのが
この記事で紹介する考え方です
①主体的である
「主体的である」ということです
発行数世界3000万部–社会人必読の書「7つの習慣」の第一の習慣であり
成功者や様々な分野で活躍している人の言葉の端々から伝わってくる考え方ですよね
「主体的である」というパートは、具体的に言うと、2つに分けられ
私たちは
①-①「いかなる状況・場面でも、自分の行動は自分で選択できる」
①-②「影響を及ぼせる事柄にだけ目を向けて行動することで、影響力が広がる」
と書かれていると個人的に認識しています
①-①「いかなる状況・場面でも、自分の行動は自分で選択できる」
これについては
ナチスの強制収容所という超絶劣悪の環境の中でも
「自分の考え方・選択する力だけは誰にも奪われない」という
ヴィクトール・フランクルの考え方
を元に説明されています
例えば
フランクルは裸にされ
小さな独房に入れられた。
そこで、フランクルが考えていたことは
・収容所から解放され大学で講義している場面や
・拷問を受けている最中に学んだ教訓を学生たちに話している自分の姿
であった
つまり、確かに収容所の看守たちは
フランクルが身を置く環境を支配し
彼の身体をどうにもできたが
何が起ころうとも、それ対する反応
それに対して、自分がどう考えどう行動するかの自由は
奪うことができないということ
というように書かれています
すなわち
「いかなる状況・場面でも、自分の行動は自分で選択できる」
ということだと思います
例えば、介護の現場でも
利用者さんに理不尽に怒られた・叩かれた
他職員から、過失もないのに自分の責任かのように言われた
ということはありませんか??
その時に
利用者さんに感情的になって雑に対応したり
腹立たしい他職員の愚痴を言いたくなったり
しますよね
何より
「こんなことがあったんだから、自分がこの行動を取っても当然だ!」
と考えてしまいがちではないでしょうか
でも実際は、同じように理不尽に怒られても落ち着いて対応できる人もいれば
腹立たしい職員の言葉を受け流せる人も存在します
フランクル同様、どれだけ理不尽な環境であったとしても
その出来事に対して、どう行動するかを決めるのは、最後は自分です
「しょうがなくこの行動をした」という他責の考え方から
「自分で選択して行動したんだ」という自責の考え方への
マインドシフトが第一歩だと考えます
これにより
「相手の行動がどうこう」ではなく
「これから自分はどう行動するか」ということに着目できるため
きっとストレスは軽減されるはずです
①-②「影響を及ぼせる事柄にだけ目を向けて行動することで、影響力が広がる」
これについては
関心の輪とは
「誰でも広く様々な関心事
(懸念することから興味あることまで)を持っている領域」とし
関心という輪の中には
自分がコントロールできるものと
自分でコントロールできないものに分けられ
コントロールできる領域を
影響の輪
として示しています
そして、主体的な人は影響の輪の領域に労力をかけている
といいます
一方、主体的ではない人が労力をかけるのは影響の輪の外であり
例えば
・他者の弱み
・周りの環境の問題点
など自分にはどうにもできない状況に関心が向いているということです
自分で直接的にコントロールできること
影響を与えられること
に関心を持ち、労力をかけることで影響の輪が広がっていくことを
ガンジーを例にとって話しています
イギリスがインドを支配下に置き、搾取したことに対し、インドの国会議員たちは自分たちの
関心の輪に加わらないことでガンジーを批判していた。
そのときに、ガンジーは田畑を歩き回り、農民に対する自分の影響の輪を広げていた。ガンジ
ーに対する支持、信頼、信用が農村部に広まっていった。
彼は政治的な立場はなかったが、イギリスを屈服させ大きく広がった影響の力で3億人のイン
ド人に独立をもたらしたのである
自分の身の上を他者や周りの状況のせいにする方がはるかに簡単ですが
私たちはいかなる状況・場面でも、自分の行動は自分で選択できます
自分の行動をコントロールして
自分のあり方に意識を向け、働きかけることで
周りの状況に強い影響を与えられます
これも介護の現場でもよくある光景だと思います
先述の理不尽に怒られた場面でも、「相手が怒るかどうか」は相手が決めることであり
関心はあっても、基本的には、自分で影響を与えられることではありませんよね
それに対して、感情的になり対応しても、一時的には解決したとしても
根本的な解決にはなりません
むしろ、手を挙げてしまったり、強い口調になってしまえば、虐待になりかねませんし
何より自分が後悔することとなり、お互いにメリットはありません
それであれば、自分で影響を与えられることに着目し
例えば
できる限り不穏にさせないような対応を考えたり
それが難しいのであれば
感情的にならないようなメンタルトレーニング
(考え方の整理や受け流し方の練習、テクニックの習得)を行う方が
よっぽど建設的であり、お互いにメリットのあることではないでしょうか??
①‐①の「いかなる状況でも自分の行動を選択できる」にも関わりますが
「今までこうするしかない」と考えていたことから
「他にできることがあるかもしれない」とマインドシフトし
関心のあることではなく影響を与えられることに目を向ける
という具体的な行動基準は
とても実践的な考え方だと思います
これを読んだ方の中には
「ぐぬぬ…難しい」
「何なら出来ん」
「そんなことができるのは僧侶や」
と思った方もいるかと思います
その気持ちはとっても分かります。
しかし、問題ありません
何より、私自身もそうでしたし、何なら今も完璧にできているわけではありません
でも考えて頂きたいのです
オオタニサーーンこと大リーグで活躍する大谷翔平選手が
最初から160kmの球を投げられたでしょうか
最初から大リーグで活躍できるほどの力を持っていたでしょうか
きっと最初は地道な素振りやランニングから始めていたはずです
でも
「いつか160kmの球を投げたい」
「いつかメジャーで活躍したい」」
そんな思いから「自分にできること」に目を向け
どんな状況でも「自分の行動を選択し続けてきた」のだと思います
業種や規模は違えど、お金をもらうという点では、介護士もなんら変わらずプロであり
その職務を果たすためには、自身の成長が不可欠だと思います
利用者さんに笑顔になってもらい、自分も楽しむためには
根底からのマインドシフトの必要性を受け入れ、どんな小さなことからでも構わないので
地道な基礎練習から始めていきましょう
いつかメジャー級の利用者さんの笑顔や自身の成長を手に入れられるのではないでしょうか
その道のりの一歩として考えられたなら
日々の理不尽な出来事も格好のトレーニング場面に見えてくるかもしれませんね
そして、その先には
関心のある全ての物事に対して、自分でコントロールできないにも関わらず
不要にストレスを感じるのではなく
自分の影響の与えられることだけに注力することで、ストレスが軽減され
それだけでなく、自身の影響力が広がることで
職場全体を良い方向に導く機会が訪れるかもしれません
まとめ
その詳細は2つに分けられ
ということでした
この記事をキッカケに少しでも
介護の現場でのストレスが軽減され
楽しく働ける人が増えて下れば幸いです
それでは
自分次第では現場は輝く☆
~I’m proud to spend time with you~
やるぞ、やるぞ、やるぞーーー
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