📖【7分で読める記事です】
集中力は仕組みで守れる！介護現場で決定疲れを防ぐ超実践術
介護現場で集中力を高めたいと思っている人へ。
「介護の仕事は直接的なケアだけじゃない。事務も多い」
「ひとつひとつの決定にパワーを使っているのを感じる」
そんな声をよく耳にします。
この記事は、
【書籍『自分を操る超集中力』から学ぶ、介護現場で集中力を発揮する方法】
→ テーマは「集中力を減らさない」ための工夫です。
【記事の信頼性】
この記事を書いているのは──
◆ 30代で法人内最大規模の事業所の施設長に就任
◆ 過労や成果に迷い続け、1年以上の無気力状態を経験
◆ 現在では「より良い現場づくりプロジェクト」の中心を担い、参加者の70％以上から高い評価を獲得
【集中力とは何か】
集中力は「決定疲れ」で消耗する
――ジャムの実験から見る人間の心理
コロンビア大学・シーナ・アイエンガー教授の著書『選択の科学』には、興味深い実験が紹介されています。
実験の概要：
あるスーパーの試食販売で、
-
週末①：24種類のジャムを用意
-
週末②：6種類のジャムを用意
それぞれの週末における来客と購買行動を比較しました。
実験結果：
-
試食に立ち寄る人の数は、24種類を用意した週末の方が 1.5倍多かった
-
しかし 実際に購入した人の割合は、6種類の週末が約10倍高かった
つまり、選択肢が多すぎると人は「決断できない」傾向があることが明らかになったのです。
解釈：「選べない」ことが集中力を削る
この現象は「決定疲れ（Decision Fatigue）」と呼ばれます。
たとえ行動していなくても、「どれにしようか」「どうしようか」と選んでいるだけで、脳のエネルギーは確実に消耗されます。
そして、選択を後回しにすることでも同じように集中力を奪われていきます。
集中力を減らさないためには「即決できる仕組み」がカギ
集中力を維持するには、1つ1つをその場で判断するのではなく、あらかじめ選択肢を減らしておく工夫が有効です。
私アギトの実例：Excelで管理するTO DOリスト
以下のように運用しています：
-
ルーティン業務はテンプレ化して毎月コピペ
-
突発業務は都度入力して「見える化」
-
Excelのフィルター機能で期限順に並び替え
-
完了したらチェックマークで消していく
この仕組みにより、
「今日は何からやろう…」
「あれもやらなきゃ、これも後回しにして…」
といった “考えること自体” に集中力を奪われることを防げるようになりました。
介護現場に即した応用ポイント
介護の現場で「決定疲れ」を減らすための具体例：
-
申し送りやルーティン業務を紙やExcelで見える化
-
休憩時間や場所を固定して“判断”を減らす
-
緊急時マニュアルを一目でわかる形にまとめておく
このように「判断の手間」を極限まで削ることで、ケア本来の質や集中すべき時間へのエネルギーが温存されるのです。
まとめ：集中力を奪うのは「行動」ではなく「選択」
集中力を維持するためには：
-
決断の回数を減らす
-
即決できる仕組みをつくる
-
見える化して“考える手間”を減らす
この3つがとても重要です。
実際の仕事がハードな介護現場だからこそ、選択や判断に脳のエネルギーを奪われないようにする仕組み化がカギになります。
さらに詳しい仕組みづくりや、応用パターンを知りたい場合は、お気軽にお知らせくださいね。
次回は「集中力を高める編」もお届け予定です。
興味を持って頂けた方は 書籍『自分を操る超集中力』をぜひ手に取ってみて下さい
コメント