夜間の救急対応、誰が行く?ChatGPTで迷わないフローチャートを作ってみた

現場スキル・技術向上
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📘夜間の救急対応、誰が行く?ChatGPTで迷わないフローチャートを作ってみた

ChatGPTと一緒に作る「救急搬送・緊急通院時の判断フローチャート」

この記事は約5分で読めます。


🚨 救急搬送・緊急通院が増える中で

私たちの施設は、身体障害者支援施設でありながら、重度の方が多く医療的ケアの必要性が年々高まっている現場です。
それに伴って、救急搬送や緊急通院の件数も増加しています。

こうした中で避けられないのが、緊急時の対応です。

「この時間、誰が行くの?」
「20時過ぎて看護師がいないけどどうする?」
「支援員も対応できない…誰に連絡?」

そんな“その場しのぎ”になりがちな判断を、もっと明確に・分かりやすく・共通認識として整備したい
そこで今回は、**ChatGPTと一緒に「判断フローチャート+行動マニュアル」**を作ってみました。


🧾 記事の信頼性(このブログを書いた人)

  • 法人内で最大規模の障害者支援施設の施設長

  • 現場歴10年以上、医療的ケアが必要な重度障害者の支援に従事

  • 現在もわずかながら現場に入り、夜間の緊急対応や職員支援を実践

  • ChatGPTなどのAIを使い、現場の業務改善に継続的に取り組み中

🧑‍🤝‍🧑 一方に頼らない夜間対応の工夫

当施設では、夜間の対応を以下のように明確に分担しています。

  • 20時までは現場の看護師か支援員が対応

  • 20時以降は管理者が対応(ただし一時的に現場職員が同行→すぐに交代)

この体制は、一方だけに負担が偏らないよう工夫されたもので、
現場からも「管理者だけに任せる体制では続かない」との声が上がっていました。

「支えたい」と職員が言ってくれたこともあり、
“役割を分かち合える仕組み”を一緒につくる流れが自然と生まれたのです。


🤖 ChatGPTに相談すると「整理された答え」が返ってきた

「フローチャートって難しそう」と最初は思っていましたが、
ChatGPTに「条件」や「ルール」を箇条書きで伝えるだけで…

✅ 分岐の順序を整理
✅ 曖昧な判断をYes/Noで明確化
✅ 各ケースに具体的なアクションまで提案

頭の中が整理されていく感覚がありました。


📌 実際にできたフローチャートの特徴

  • 20時を境に分岐 → 誰が動くかが明確

  • 同行者の優先順位(同性→役職→経験年数)

  • 緊急時の連絡ルートを明示

  • 各判断に“やるべき行動”が書かれたマニュアル付き

「いつ」「誰が」「何をするか」が明確になることで、
夜間の判断に対する不安もぐっと減りました。


✅ フローチャート例:救急搬送・緊急通院時の対応

以下は、今回作成した「救急搬送時の対応フロー」の一例です。施設の体制や勤務配置に応じて参考にしてみてください。


🔹 20時より前の場合

  • 看護師が同行できるかを確認する
    できる場合 → 看護師が同行し、20時を過ぎたら管理者など緊急担当と交代
    できない場合 → 支援員が一時的に同行
      → 病院でオンコール看護師と交代
      → さらに、20時以降は看護師と緊急担当が交代

📝 ※ 20時直前など判断が難しい場合は、看護師と緊急担当が相談して柔軟に対応


🔹 20時以降の場合

  1. 緊急担当(管理者など)は救急車より早く現場に到着できるか?
     ✔ できる → 緊急担当が同行
     ❌ できない → 次へ進む

  2. 遅番の職員が残っているか?
     ✔ いる場合 → 経験年数の長い遅番職員が判断し、一時的に同行
      → 病院到着後、緊急担当と交代
     ❌ いない場合 → 二人夜勤のうち、経験年数の長い職員が同行
      → 病院で緊急担当と交代

✅ 共通アクションプラン

夜間対応をスムーズにするために、以下の共通ルールを設けています:

  • 20時をまたぐ場合の判断:

    • 20時を超えそうな段階で、看護グループラインワークスへ発信

    • すでに20時を過ぎている場合は、支援員が緊急担当へ直接電話

  • 緊急担当への連絡ルール:

    • 当日の担当者順に従い連絡(※遅番・夜勤者は把握必須)

    • 緊急担当(管理者・副施設長他)は、自分が同行できるかを即伝達

  • 緊急担当が同行できない場合:

    • 病院に直接向かい、現地で一時同行した職員と交代

    • 一時的に同行していた職員はタクシーで施設へ帰設

  • 入院にならず帰設する場合:

    • 病院側に入所者を一時的に見ていただき、

      • 車椅子や送迎車を取りに戻る

      • または、別の職員に送迎依頼


このように、**「いつ・誰が動くか」**を明確にしておくことで、現場の混乱を減らし、安心して対応できる体制づくりが可能になります。

🛠 このフローやマニュアルはあくまで一例です。自施設の体制に合わせて、ChatGPTでカスタマイズすることもおすすめです!

✅ 最後に

「誰がどう動くか」で悩む時間を減らし、ケアに集中できるようにする
それが、今回のフローチャートづくりの目的でした。

ChatGPTの力を借りれば、一人では難しいと感じていた整理も、一歩ずつ形にできると実感しています。


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