📘夜間の救急対応、誰が行く?ChatGPTで迷わないフローチャートを作ってみた
ChatGPTと一緒に作る「救急搬送・緊急通院時の判断フローチャート」
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🚨 救急搬送・緊急通院が増える中で
私たちの施設は、身体障害者支援施設でありながら、重度の方が多く医療的ケアの必要性が年々高まっている現場です。
それに伴って、救急搬送や緊急通院の件数も増加しています。
こうした中で避けられないのが、緊急時の対応です。
「この時間、誰が行くの?」
「20時過ぎて看護師がいないけどどうする?」
「支援員も対応できない…誰に連絡?」
そんな“その場しのぎ”になりがちな判断を、もっと明確に・分かりやすく・共通認識として整備したい。
そこで今回は、**ChatGPTと一緒に「判断フローチャート+行動マニュアル」**を作ってみました。
🧾 記事の信頼性(このブログを書いた人)
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法人内で最大規模の障害者支援施設の施設長
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現場歴10年以上、医療的ケアが必要な重度障害者の支援に従事
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現在もわずかながら現場に入り、夜間の緊急対応や職員支援を実践
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ChatGPTなどのAIを使い、現場の業務改善に継続的に取り組み中
🧑🤝🧑 一方に頼らない夜間対応の工夫
当施設では、夜間の対応を以下のように明確に分担しています。
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20時までは現場の看護師か支援員が対応
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20時以降は管理者が対応(ただし一時的に現場職員が同行→すぐに交代)
この体制は、一方だけに負担が偏らないよう工夫されたもので、
現場からも「管理者だけに任せる体制では続かない」との声が上がっていました。
「支えたい」と職員が言ってくれたこともあり、
“役割を分かち合える仕組み”を一緒につくる流れが自然と生まれたのです。
🤖 ChatGPTに相談すると「整理された答え」が返ってきた
「フローチャートって難しそう」と最初は思っていましたが、
ChatGPTに「条件」や「ルール」を箇条書きで伝えるだけで…
✅ 分岐の順序を整理
✅ 曖昧な判断をYes/Noで明確化
✅ 各ケースに具体的なアクションまで提案
頭の中が整理されていく感覚がありました。
📌 実際にできたフローチャートの特徴
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20時を境に分岐 → 誰が動くかが明確
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同行者の優先順位(同性→役職→経験年数)
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緊急時の連絡ルートを明示
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各判断に“やるべき行動”が書かれたマニュアル付き
「いつ」「誰が」「何をするか」が明確になることで、
夜間の判断に対する不安もぐっと減りました。
✅ フローチャート例:救急搬送・緊急通院時の対応
以下は、今回作成した「救急搬送時の対応フロー」の一例です。施設の体制や勤務配置に応じて参考にしてみてください。
🔹 20時より前の場合:
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看護師が同行できるかを確認する
✔ できる場合 → 看護師が同行し、20時を過ぎたら管理者など緊急担当と交代
❌ できない場合 → 支援員が一時的に同行
→ 病院でオンコール看護師と交代
→ さらに、20時以降は看護師と緊急担当が交代
📝 ※ 20時直前など判断が難しい場合は、看護師と緊急担当が相談して柔軟に対応
🔹 20時以降の場合:
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緊急担当(管理者など)は救急車より早く現場に到着できるか?
✔ できる → 緊急担当が同行
❌ できない → 次へ進む -
遅番の職員が残っているか?
✔ いる場合 → 経験年数の長い遅番職員が判断し、一時的に同行
→ 病院到着後、緊急担当と交代
❌ いない場合 → 二人夜勤のうち、経験年数の長い職員が同行
→ 病院で緊急担当と交代
✅ 共通アクションプラン
夜間対応をスムーズにするために、以下の共通ルールを設けています:
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20時をまたぐ場合の判断:
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20時を超えそうな段階で、看護グループラインワークスへ発信
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すでに20時を過ぎている場合は、支援員が緊急担当へ直接電話
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緊急担当への連絡ルール:
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当日の担当者順に従い連絡(※遅番・夜勤者は把握必須)
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緊急担当(管理者・副施設長他)は、自分が同行できるかを即伝達
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緊急担当が同行できない場合:
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病院に直接向かい、現地で一時同行した職員と交代
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一時的に同行していた職員はタクシーで施設へ帰設
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入院にならず帰設する場合:
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病院側に入所者を一時的に見ていただき、
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車椅子や送迎車を取りに戻る
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または、別の職員に送迎依頼
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このように、**「いつ・誰が動くか」**を明確にしておくことで、現場の混乱を減らし、安心して対応できる体制づくりが可能になります。
🛠 このフローやマニュアルはあくまで一例です。自施設の体制に合わせて、ChatGPTでカスタマイズすることもおすすめです!
✅ 最後に
「誰がどう動くか」で悩む時間を減らし、ケアに集中できるようにする。
それが、今回のフローチャートづくりの目的でした。
ChatGPTの力を借りれば、一人では難しいと感じていた整理も、一歩ずつ形にできると実感しています。
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