介護現場で「気にしすぎる」あなたへ──ネガティブ感情の連鎖を断つ方法
介護の仕事、やりがいもあるけど…
- 利用者の言葉に傷つく
- 同僚の何気ない態度が気になる
- ネガティブな感情が頭から離れない
そんな経験、ありませんか?
この記事では、そんな「感情に振り回される自分」から抜け出すためのヒントをお届けします。
☑ 本記事のテーマ
ネガティブ思考の連鎖を断ち切る「脱フュージョン」という考え方
- 科学的に正しい感情との向き合い方
- 実際に使える「○○という考え」テクニックの紹介
☑ 記事の信頼性
この記事を書いているのは、こんな人です:
- 30代で法人内最大規模の介護事業所の施設長
- 過去にネガティブな出来事が重なり、約1年間、無気力状態を経験
- その後、ライフハックを通じて思考を整理し、多職種連携の職場改革プロジェクトを主導
- 後輩から「メンタル最強」と言われるまでに回復
☑ 読者さんへの前置き
この記事を読むと、次のようなことが分かります:
- 「脱フュージョン」とは何か?
- ネガティブな思考と距離をとる具体的な方法
※本記事では、鈴木祐さんの著書『超ストレス解消法』を参考にしています。
ネガティブな感情にどう向き合うか?
人間は「感情を完全にコントロールすること」はできません。 でも、「感情との付き合い方を変えること」はできます。
そのカギが 脱フュージョン という考え方です。
▶ 脱フュージョンとは?
- ネガティブな思考と自分を切り離す心理テクニック
- 感情の渦に巻き込まれず、冷静に行動できるようになる
脱フュージョンテクニック:【○○という考え】
ステップ① 感覚をチェックする
「自分はダメだ…」と思ったら、小声でつぶやいてみてください。
- 胸がムズムズする?
- 肩が重くなる?
身体の反応を観察することで、感情に「名前」をつけやすくなります。
ステップ② 「○○という考え」を付け加える
例:
- 「私は “自分はダメだ” という考えを持っている」
これを5〜6回繰り返すことで、
自分=ダメ
ではなく、
ダメだと思っているだけ
と、思考と自分の間に“距離”を取れるようになります。
他人の否定にも使える!
例えば、同僚に「お前ってヒドイ奴だな」と言われたら?
その言葉に「自分=ヒドイ奴」と結びつけると辛くなります。
そこで、こう言い換えてみましょう:
- 「あの人は “私をヒドイ奴だ” と思っている」
それは、あくまで相手の“感想”でしかないんです。
未来の不安にも効果あり
「これが他の人にも広まったら…」 「みんなに嫌われたらどうしよう…」
そう思ったときも、
- 「私は “不安になっている” という考えを持っている」
と表現することで、思考の暴走をストップできます。
それでも気になる「他人からの評価」には…
そんな時は アドラー心理学の「課題の分離」 を使うのが効果的。
- 「他人がどう思うか」は、相手の課題
- 自分が介入できる問題ではない
詳しくはこちらの記事をどうぞ:「職場の人間関係に疲れた介護士さんへ|“課題の分離”でストレスを手放す方法」 | アギトの主任ブログ
☑ まとめ
◆ 脱フュージョンとは?
- ネガティブ思考と距離を取ることで、感情の影響を減らす考え方
◆ 具体的なテクニック
- 感覚を観察する
- 「○○という考え」をつけて繰り返す
- 相手からの否定は「○○だと思っている」で距離を取る
☑ おわりに
この記事を読んで、
「自分は○○だ」という思い込みから離れて、 「○○と思っているだけ」と冷静に距離を取る
そんな心の余裕が持てる人が増えたら嬉しいです😊
なお、『超ストレス解消法』(鈴木祐)は他にもたくさんの科学的エビデンスに基づいた「メンタル安定」の実践法が紹介されている名著です。
私自身、現場で10日以上欠勤していた職員が1〜2日に激減したり、 自分自身もネガティブ感情に振り回されることが大幅に減りました。
ぜひ、気になる方はチェックしてみてください👇
それでは、
自分次第では現場は輝く☆
~I’m proud to spend time with you~
やるぞ、やるぞ、やるぞーーー!
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